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投稿日:2020/06/19 18:00
5月下旬から6月上旬まで約3週間かけ今年の田植えも無事終わりました!
今年は新型コロナの影響で例年お手伝いに来てくれる方が来れなくなったりして、少人数での作業となりました。
いつもより時間はかかりましたが、天候に恵まれたのでほぼ予定どおりで終えることができほっとしています。
田植え機は1台しかないので、田植え自体は1人しかできないのですが、育苗ハウスから圃場まで苗を運んだり、田植え機に苗を積んだりと、肉体労働系の作業があり、お手伝いの方が1人いるだけでとても効率があがります。
① 田植え機を小屋から圃場まで運ぶ
遠い圃場だと小屋から10分くらいかかります。
1人での作業の場合はこのあと小屋まで歩いて戻って軽トラで育苗ハウスに行き苗を積んで圃場に向かいます。
ここで30分から1時間ほど要するので、平行して作業ができると田植えをする時間が多く取れて進捗があがります!
② 育苗ハウスから苗を軽トラに積む
※東京から手伝いに来てくれました!(2018年5月)
育苗ハウスから苗を運び出して軽トラに積む作業です。
苗も育ち水に浸っているため、1枚6,7kgあります。軽トラに50~60枚積むので全部で300kg超となります。
③ 軽トラから田植え機に苗を積む
※東京から手伝いに来てくれました!(2018年5月)
苗を積んだ軽トラを田植えする圃場まで運んで田植え機に積みます。
300kg超を移動するのでこの作業もなかなかの重労働です。
④ 田植え
ここまできたらあとは機械に任せて田植えするだけです。
5年前に高性能の田植え機を導入したおかげで従来と比べて田植えのスピードは3倍くらいになりました。
天気も良く2人で終日作業できると1日で2haほど植えることができます。
田植えを終えた田んぼをバックに夕日の景色
3月下旬から始まった春の稲作も田植えが終わりひと段落。
ここからしばらくは少し落ち着いて、水の管理と有機肥料播きをしながら栽培管理の工程となります。
次回は6月下旬から7月上旬にかけて実施する「溝切り」の工程をお伝えします。
投稿日:2020/05/22 18:00
前回のブログでは主に「苗づくり」に関する作業を紹介致しました。
今回のブログでは「田んぼの整備」に関する作業の紹介を致します。
4月下旬:畔つけ・有機肥料播き・田うない
苗作りと平行して田植えに向けて田んぼを整備する作業があります。
まず最初にやるのが、田んぼと田んぼの境に土を盛って水をせきとめている部分の「畔」を修繕する作業です。
昨年の春から秋まで水をせきとめ田んぼを保ち、冬は雪に埋もれていたのでだいぶ弱くなっています。今年の稲作でもきちんと水をせきとめられるように壁を固めなおします。
きれいに壁が作られます。
畔つけの後は有機肥料播きです。数種類の有機肥料をブレンドして田んぼに満遍なく播いていきます。
使っている有機肥料の種類と配分は企業秘密です!
最後に田うないです。この機械で乾燥して固くなった田んぼの土を掘り起こし、先に播いておいた有機肥料と土をかき混ぜて土作りを行います。
5月中旬:代掻き
田んぼの土づくりが終わったら水を入れて土を柔らかくし最後に田植えがしやすいように平らに仕上げます。
代掻きで重要なのは田んぼの中になるべく高低差を作らないことです。高低差ができてしまうと田んぼの給排水がうまくできず、ずっと水たまりの場所ができてしまったり、全然水がいかない場所ができてしまったりします。
給排水がうまくできないと中干しの時に根っこまで空気が入らず、元気な稲に育たない原因となります。
代掻きは田んぼの真ん中からスタートし最後に一番外側を回って田んぼから出るときれいに平らにすることができます!
これで、やっと田んぼの整備が完了です。
平行して育ててきた苗も約1ヶ月が経ちとても元気な苗に育ちました。
いよいよ、来週からは田植えが始まります。
天候にもよりますが田植えは5月下旬~6月上旬の約2週間を予定しています。
次回のブログは田植え作業についてお伝えします。
投稿日:2020/05/15 18:00
新型コロナウィルスの影響で農業労働力にも若干影響が出ておりますが、今年も例年どおりに始動しました。
関東地方はもう田植えも終わっている頃と思いますが、山形の田植え時期は1ヶ月ほど遅く5月下旬頃に行います。
今は田植えに向けての準備作業を行っているところです。
田植えに向けてどんな準備作業をやっているのか、今回と次回のブログで少しお伝えしたいと思います。
3月下旬:育苗ハウスのビニール張り
4月初旬:塩水選・温湯種子消毒
4月中旬:育苗箱への種播き・育苗箱並べ
4月下旬:畔つけ・有機肥料播き・田うない
5月中旬:代掻き
5月下旬:田植え
3月下旬:育苗ハウスのビニール張り
山形県高畠町は豪雪地帯ではありませんが、12月~3月は結構雪が降り、例年1メートル近い積雪となります。ビニールハウスを張りっぱなしにしていると雪で潰されてしまうため、11月下旬にはビニールを外し、3月下旬の雪解け時期にまたビニールを張る作業が発生します。
4月初旬:塩水選・温湯種子消毒
育苗するにあたりまず良質な種を選別します。軽い種籾は胚乳が少なく栄養分が少ないため発芽率が悪かったり、発芽しても根の張りが悪かったりするので、塩水の中に種籾を浸けて浮かんできたものを取り除きます。
良質な種籾を選別したら品種ごとに色の違うメッシュ袋に種籾を入れ、60度のお湯に10分漬けて温湯消毒を行います。温湯消毒は、いもち病、籾枯細菌病、苗立枯細菌病などに効果があります。農薬を使って種子消毒する場合もありますが 蔵出し米.com (生産者:いのファーム 猪野国雄)では農薬を使用せず温湯消毒を行っています。
ちなみに今年の作付けは昨年の6品種に加えて「金のいぶき」(宮城県で生まれた玄米ブランド)を作付けします。昨年試しに少量作付けし食べてみたところ「玄米なのにとても食べやすい!」と好評でしたので今年から一般向けに数量限定販売を予定しています。また、昨年から作付けを開始した「雪若丸」(2018年にデビューした山形県の新品種)も「粒がしっかりしている!」「さっぱりしていてどの料理にも合う!」と「つや姫」とはまた違った評価で好評でしたので今年は昨年の3倍作付けを予定しています。
・有機JAS つや姫
・有機JAS こしひかり
・有機JAS 夢ごこち
・有機JAS ミルキークイーン
・特別栽培米 こしひかり(天日乾燥)
・特別栽培米 雪若丸
・特別栽培米 金のいぶき
4月中旬:育苗箱への土入れ種播き・育苗箱並べ
育苗箱に土を入れて種播きし、それを育苗ハウスに運んで並べます。水分も含んでいるので1箱あたり6kgほどで、これを3つのハウスに合計2,000箱並べます。田植え準備の中では一番の重労働となります。
例年は東京から4,5人この作業を手伝いに来てくれるのですが、今年は新型コロナウィルスの影響で山形に来ることができず我々だけで頑張っております。
今回のブログでは主に「苗づくり」に関する準備作業(前半)を紹介致しました。
次回のブログでは「田んぼ整備」に関する準備作業(後半)を紹介致します。
投稿日:2020/05/08 18:00
山形に伝わる郷土料理「うこぎごはん」。その具材や味付けなどはシンプルで素朴ですが「春を感じられるごはんを楽しみたい」という人に特におすすめできる料理です。
ここでは「うこぎごはん」についての詳しい説明や作り方の紹介や「うこぎごはん」に合うおすすめしたいお米や、そのおすすめの理由などの情報をお届けします。
春の香りのまぜご飯!山形の郷土料理「うこぎごはん」の魅力と作り方
うこぎごはんとは、山形に古くから伝わる郷土料理です。
うこぎは低木タイプの山菜で、トゲがあることから防犯に役立つという理由で昔から垣根などにも使われていました。うこぎは春先になると芽を出します。その、芽の香りは「春の香り」とも言われ、人々に親しまれてきました。
うこぎごはん、このうこぎの芽を使ったまぜご飯で、「春の香りを楽しめるまぜご飯」なのです。
うこぎごはんの作り方は家庭によって違いますが、もっともシンプルな作り方は「たっぷりのお湯でゆでたうこぎを水で締め、よく絞ってからみじん切りにし、塩と混ぜ合わせてなじませたものを白ご飯に混ぜる」というものです。
他にも好みに応じて、ご飯を炊く際に少量のお酒を入れる、うこぎだけでなくゴマやクルミを混ぜるといった作り方があります。いずれの作り方にも、まぜご飯の中でも具材がかなりシンプルで、ご飯の味を損なうことがありません。
つまり、うこぎごはんは、具材の味を楽しむというよりも具材の香りとご飯そのものの味を楽しむためのものです。
うこぎごはんにおすすめのお米は食味にすぐれた「つや姫」
うこぎごはんは具材の香りとご飯そのものの味を楽しむまぜご飯ですから「うこぎごはんに使うお米の質」はかなり重要なポイントです。だからこそ、食味にすぐれたお米を選ぶ必要があります。
数あるお米の中でも炊きあがりのツヤ感にすぐれており、やわらかい口当たりとほどよい甘みがある「つや姫」を使うのが特におすすめです。
つや姫は山形・宮城・島根などで栽培されていますが、最初につや姫を開発したのは山形県です。さらに、うこぎごはんが山形の郷土料理だからこそ、そのうこぎごはんに使うつや姫は、山形県産が一番のおすすめです。郷土料理を、郷土のお米で作りましょう。
多種多様な食べ物がある今だからこそ食べたいうこぎごはん
今の時代は多種多様な食べ物があるため、シンプルで素朴なまぜご飯を食べる機会というのは少なくなってきています。しかし、こうした時代だからこそ、うこぎごはんのシンプルさ・素朴さは逆に新鮮味があるでしょう。
機会があればぜひ、うこぎとつや姫を用意して、春の訪れを感じられるうこぎごはんを作って味わってみてください。
蔵出し米.com の「つや姫」はこちら
蔵出し米.com の生産者 猪野国雄 の紹介はこちら
投稿日:2020/05/01 18:00
つや姫は数あるお米の中でも食味に対する評価がきわめて高いお米です。特に山形県産のつや姫は、日本穀物検定協会が実施している「コメの食味ランキング」においてデビュー時の平成22年産からなんと9年連続で最高位評価の「特A」を獲得しているほどです。
ここでは、そんな注目のお米・つや姫を使ったおすすめレシピや、つや姫と特に相性のいいおかずをご紹介します。
つや姫の食味を存分に楽しめるレシピは白ご飯・塩おにぎり・お寿司
つや姫はお米そのものが非常においしいので、炊き込みごはんや炒飯・ピラフ・パエリアなど、つや姫の味そのものに大きく手を加えすぎるようなレシピはあまり向きません。
つや姫の絶品の食味を楽しめるおすすめレシピとしては、以下の3つが挙げられます。
1.白ご飯
2.塩おにぎり
3.お寿司
何よりおすすめなのは、炊きたてのつや姫の味がそのまま楽しめる白ご飯です。お米を洗う際に最初に使う水と、お米を浸す水に、東北産のミネラルウォーターを使うと水との相性も良くなるのでおすすめです。
また、つや姫は冷えてもおいしく食べられるお米ですので、お弁当などに使う際はシンプルな塩おにぎりが一番です。
また、「自宅で握り寿司を作る」「手巻き寿司パーティーをやる」という場合、つや姫で最高のシャリを作るというのもおすすめです。
ただし、シャリはやわらかすぎると寿司がべたついた感触になってしまうので、「あえて新米を使うのを避ける」「水の量を通常のご飯よりも控えめにして炊く」ということを心がけましょう。炊きあがりは「少し硬めだけれど芯は残っていない」という状態が理想的です。
これら3つのおすすめレシピの他に、もうひとつおすすめしたいのは「まぜご飯」です。ただし、あくまで混ぜるのは塩・ごま・山菜などのシンプルなものがおすすめです。肉そぼろなど味の強すぎる具材を使うのはおすすめできません。
つや姫にはシンプルな和食系のおかずがピッタリ
つや姫はお米そのものの味を楽しめるからこそ、おかずもシンプルな和食系のものがおすすめです。
野菜たっぷりのみそ汁や味付けを少し控えめにした煮物、焼き魚、冷奴、漬物などが特におすすめのおかずとして挙げられます。
おかずの味付けが濃い場合などは、おかずを口にした後にお茶をごく軽く口に含んで味をリセットしてからつや姫を口にする、という形で食べ進めていくといいでしょう。
「つや姫を味わうことをメインに考えた食事」でおいしさを実感しよう
つや姫は食味が非常にすぐれたお米なので、その味をしっかりと楽しみたいなら白ご飯の状態で食べるなど、つや姫を味わうことをメインに考えた食事にすることがおすすめです。
濃い味のおかずを食べる場合はお茶で軽く味をリセットするなどの工夫をしてから、つや姫の味わいを楽しみましょう。