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投稿日:2020/12/11 18:00
おいしいお米の炊き方には2つのコツがあります。もちろんブランド米を使用するだけでも、ノーブランドのお米よりおいしく仕上がるかもしれません。しかし、コツをつかんだ炊き方をすることで、さらにお米が美味しくなります。
日本人にとってお米は大事な活力源。おいしいお米を食べて幸せな気分になるために、今日からコツを取り入れて、ふっくらと甘味のあるご飯を炊きましょう。
おいしいお米の炊き方2つのコツ
まずはおいしいお米の炊き方を2つご紹介します。
1.お米は最低でも1時間は水に浸す
お米を洗ったら、炊飯器をセットしてすぐに炊き始めるという方も多いようですが、水分がお米の中心部まで浸透するのには3時間かかると言われています。
つまり洗ってすぐに炊いてしまうと、水分を十分に吸収できないまま炊き上がってしまうのです。最低でも1時間、出来れば3時間ほど浸水させてから炊きましょう。
2.炊き上がったらすぐにほぐす!
ご飯は、炊き上がった時のほぐしが味に関係してきます。シャリ切りができていないと、時間が経つほどにご飯は潰れ、ふっくら感が失われてしまうのです。
また、蒸気によって余分な水分を含むことでベチャッとした仕上がりになってしまいます。炊き上がったらしゃもじを垂直に入れて十字に切り、米の隙間に空気を入れるイメージで、釜底から柔らかくかき混ぜてください。
山形県産のおいしいブランド米4選
山形県産のおいしいブランド米4選をご紹介します。先ほどご紹介したコツも実践して、その美味しさを十分に引き出しましょう。
1.炊きあがりがつややかで冷めてもおいしい「つや姫」
10年もの歳月をかけて開発されたつや姫は、大きく白い粒が揃っていて、炊き上がりがつややかになるのが特徴。コシヒカリを超えたブランド米とも言われています。冷めても旨みがあるのでお弁当にも最適ですし、主張しすぎないお米の甘味を感じられるためどんな料理にも好相性です。
2.強い粘りとしっかりとした甘みがある「コシヒカリ」
ブランド米の中でもトップクラスの知名度を誇るコシヒカリは、他のお米では物足りなさを感じるほど強い粘りと米の甘味がしっかり感じられるのが特徴です。香りや炊き上がりの艶、旨みや粘りなどのバランスに優れているのも、コシヒカリの特徴と言えます。炊き上がりは柔らかめなので、水分量をしっかり守って炊きましょう。
3.強い粘りともちもち食感!希少価値が高い「夢ごこち」
究極のお米として知られる夢ごこちは、全国的にも生産量が少なく、希少価値が高いお米です。強い粘りともちもち食感がありながら、ふっくらとした柔らかい炊き上がりが特徴で、独特の甘味は一度食べたら他のお米は食べられなくなるほどの魅力を持っています。米農家の間では、コシヒカリを超えたブランド米とも言われる実力米です。
4.弾力・噛みごたえがある「ミルキークイーン」
コシヒカリの突然変異によって生まれたミルキークイーンは、アミロース濃度が低いので、普通のお米よりも弾力があるのが特徴です。一粒がしっかりしているので噛みごたえがあり、もち米に似たもちもちの食感を持っていることから、他のお米に混ぜて使われることも多い品種です。
おいしいご飯で食卓を豊かに!
おいしいお米の実力を引き出すには、炊飯器のスペックも重要です。
しかし、炊く前の準備が不足していたり、炊き上がった後のほぐしをおざなりにしたりすると、おいしいお米がもつ本来の旨みを引き出すことはできません。
おいしいお米で毎日の食事を豊かにするためにも、炊き方のコツをしっかりつかみ、お米の美味しさを味わいましょう!
投稿日:2020/10/16 18:00
今年は例年に比べ1週間遅れの10/3から稲刈り開始となりました。
まず最初に刈るのは、天日乾燥する特別栽培米こしひかり。バインダーで刈って紐で縛ったものを杭掛けしていきます。
まずは穂の部分を外側にして1週間天日乾燥、そのあと穂と茎の部分を入れ替えてもう1週間天日乾燥、合計2週間天日乾燥させます。天日乾燥している間もお米は茎の水分を吸収し登熟が続きます。
近年はコンバインや乾燥機のクオリティが高くなり天日乾燥と差がなくなりつつあるので、手間がかかる天日乾燥をする農家はだいぶ減りましたが、やはり自然の力はすごいもので天日乾燥したお米は粒が大きく美味しくなります。
天日乾燥は人手がたくさんかかるため蔵出し米.comでは数量限定で「特別栽培米こしひかり」のみ天日乾燥しております。
その他の品種に関してはこのようにコンバインで一気に刈り入れします。
コンバインは刈った後に籾の部分だけを取り込み、茎や葉の部分は細断してコンバイン後方から排出するのですが、稲が湿気っているとこの機能がうまくはたらかず、コンバインの故障の原因になり、お米の品質も悪くなってしまいます。
以前、テレビドラマ「下町ロケット」で、台風の中コンバインを自動運転してお米の収穫をするシーンがあったので、雨でも稲刈りできるイメージを持たれている方もいるかと思いますが、残念ながら雨の日は稲刈り作業はできないのです。
幸い今年は10/3から1週間晴天続きだったので順調に稲刈りが進みました。去年は台風19号の影響もあり10月末まで稲刈りをしていましたが、今年は10/20頃には終わりそうです。
最初の方に稲刈りした品種は今週より出荷も開始しました。
お米はこの時期が一番美味しいので是非美味しい新米をお楽しみください。
蔵出し米.com 販売スケジュール
・特別栽培米 雪若丸 10月12日 出荷開始
・有機JAS 夢ごこち 10月12日 出荷開始
・有機JAS ミルキークイーン 10月12日 出荷開始
・有機JAS つや姫 10月16日 出荷開始
・有機JAS こしひかり 10月16日 出荷開始
・特別栽培米 金のいぶき 10月20日 出荷開始予定
・特別栽培米 こしひかり(天日乾燥) 10月20日 出荷開始予定
投稿日:2020/09/03 18:00
8/15 最初の出穂から1週間、穂がたくさん
梅雨明けからほどなくして、中生品種の「雪若丸」が出穂、続いて「こしひかり」「夢ごこち」、最後に晩生の「つや姫」と順々に出穂しました。
今年は6月の日照不足もあり例年と比べると全体的に3,4日出穂が遅れましたが、梅雨が明けてからは天候もよく、日に日に穂が成長して籾の数が増えています。
8/20 つや姫の花が咲きました
出穂して3,4日ほどで穂の全体が姿を現すと穂の先端から稲の花を咲かせ始めます。
稲は雄しべの花粉が同じ花の雌しべについて受粉する自家受粉で、天気のよい日の午前中に1,2時間ほど花を咲かせて受粉してすぐに閉じてしまいます。
受粉したのち、ここから約40~50日間の登熟期に入ります。登熟期に光合成によってデンプンを生産し胚乳に溜め、美味しいお米に育っていきます。
早く収穫して皆様のお手元に届けたいところではありますが、十分に登熟させることが美味しいお米を作る秘訣ですので、慌てずに収穫期を見極めたいと思います。
おそらく、今年の収穫は例年よりも1週間ほど後ろ倒しとなり、10/5~10/15頃を予定しております。出荷開始は10/20頃からとなりそうです。今しばらくお待ちください。
蔵出し米.com 令和2年度産 新米販売予定
・有機JAS つや姫 10月20日
・有機JAS こしひかり 10月20日
・有機JAS 夢ごこち 10月20日
・有機JAS ミルキークイーン 11月01日
・特別栽培米 雪若丸 10月20日
・特別栽培米 金のいぶき 11月01日
・特別栽培米 こしひかり(天日乾燥) 11月10日
投稿日:2020/08/04 18:00
5月下旬の田植えから約2ヶ月、例年より1週間ほど遅れて山形も梅雨が明けました!
今年は長雨の影響で例年よりも日照不足で生育が心配でしたがこれで一安心。
雨は多かったので水不足の心配はなく、これから夏らしく晴れて暑くなってくれたら、いいお米が収穫できるかと思います。
田んぼの中での追肥作業
出穂後に稲は葉で光合成をしてブドウ糖を作り、穂に溜め込みます。
梅雨明けのタイミングがちょうど出穂直前となったので、これから出穂期から登熟期まで晴天が多くなると、光合成量が増えて美味しいお米ができます。晴れて暑いと農作業は大変ですが、美味しいお米の収穫には夏の暑さは大切です。
出穂後に2週間くらいで稲の花が開花しはじめます。
次回は稲の花が咲いたところを撮影して紹介します。
蔵出し米.com での令和2年産の新米販売は9月中旬より予約受付、10月20日頃より出荷を予定しています。
・有機JAS つや姫 10月中旬頃
・有機JAS こしひかり 10月下旬頃
・有機JAS 夢ごこち 10月下旬頃
・有機JAS ミルキークイーン 11月初旬頃
・特別栽培米 雪若丸 10月下旬頃
・特別栽培米 金のいぶき 11月中旬頃
・特別栽培米 こしひかり(天日乾燥) 11月中旬頃
投稿日:2020/07/03 18:00
5月下旬の田植えから約1ヶ月が経ち、小さかった苗も順調に育ってます。
さらにしっかりと根を張り大きく育つように実施するのが「溝切り」と「中干し」
この「溝切り」がお米の美味しさを左右すると言っても過言ではありません。
溝切り作業の相棒は「田面ライダーV3」これに乗って作業します!
自転車みたいな乗り物で前方に車輪が付いていて後方には溝を切る三角部が付いています。
エンジンをかけてぬかってる田んぼの中をこれで走って溝を切ります。
田んぼの中は柔かったり固かったりする箇所があるので、固さにあわせてバランスを前後させ、体重を乗せて溝を切っていきます。溝の深さにばらつきが出ると水の流れが悪くなるので同じ深さで溝を切るよう気を付けます。
苗10列ごとに溝を切っていきますので、結構な数の溝を切ります。
溝を切るとこのように水の流れがよくなります。
この溝は田んぼの水の排水を素早く均一に抜くためのものなのです。
排水したあとは「中干し」といって、土の表面が乾くまで干します。
干すことで、水分が欲しい稲の根は地中深く水分を求め下へ下へと根を張り、また土中の有毒ガスを抜く効果もあります。乾いたらまた水を張り、しばらくしたら水を抜きという作業を何度も繰り返し、強く大きい稲を育てていきます。
この溝切り作業は結構しんどい作業なので、やらない農家さんもいるのですが、溝切りをしないと排水時に田んぼから水が完全に抜けず、酸素の取り込みが不十分だったり、根の張りが弱かったりと、強い稲にならないことがあります。
蔵出し米.com(生産者:いのファーム 猪野国雄)ではすべての田んぼに溝切りを実施して、少しでも美味しいお米を皆様にお届けできるようお米作りを追求してまいります。