2020年の稲作はじまりました ~苗づくり~

投稿日:2020/05/15 18:00

新型コロナウィルスの影響で農業労働力にも若干影響が出ておりますが、今年も例年どおりに始動しました。


関東地方はもう田植えも終わっている頃と思いますが、山形の田植え時期は1ヶ月ほど遅く5月下旬頃に行います。

今は田植えに向けての準備作業を行っているところです。


田植えに向けてどんな準備作業をやっているのか、今回と次回のブログで少しお伝えしたいと思います。


3月下旬:育苗ハウスのビニール張り

4月初旬:塩水選・温湯種子消毒

4月中旬:育苗箱への種播き・育苗箱並べ

4月下旬:畔つけ・有機肥料播き・田うない

5月中旬:代掻き

5月下旬:田植え


3月下旬:育苗ハウスのビニール張り



山形県高畠町は豪雪地帯ではありませんが、12月~3月は結構雪が降り、例年1メートル近い積雪となります。ビニールハウスを張りっぱなしにしていると雪で潰されてしまうため、11月下旬にはビニールを外し、3月下旬の雪解け時期にまたビニールを張る作業が発生します。



4月初旬:塩水選・温湯種子消毒


育苗するにあたりまず良質な種を選別します。軽い種籾は胚乳が少なく栄養分が少ないため発芽率が悪かったり、発芽しても根の張りが悪かったりするので、塩水の中に種籾を浸けて浮かんできたものを取り除きます。


良質な種籾を選別したら品種ごとに色の違うメッシュ袋に種籾を入れ、60度のお湯に10分漬けて温湯消毒を行います。温湯消毒は、いもち病、籾枯細菌病、苗立枯細菌病などに効果があります。農薬を使って種子消毒する場合もありますが 蔵出し米.com (生産者:いのファーム 猪野国雄)では農薬を使用せず温湯消毒を行っています。



ちなみに今年の作付けは昨年の6品種に加えて「金のいぶき」(宮城県で生まれた玄米ブランド)を作付けします。昨年試しに少量作付けし食べてみたところ「玄米なのにとても食べやすい!」と好評でしたので今年から一般向けに数量限定販売を予定しています。また、昨年から作付けを開始した「雪若丸」(2018年にデビューした山形県の新品種)も「粒がしっかりしている!」「さっぱりしていてどの料理にも合う!」と「つや姫」とはまた違った評価で好評でしたので今年は昨年の3倍作付けを予定しています。


・有機JAS つや姫

・有機JAS こしひかり

・有機JAS 夢ごこち

・有機JAS ミルキークイーン

・特別栽培米 こしひかり(天日乾燥)

・特別栽培米 雪若丸

・特別栽培米 金のいぶき



4月中旬:育苗箱への土入れ種播き・育苗箱並べ



育苗箱に土を入れて種播きし、それを育苗ハウスに運んで並べます。水分も含んでいるので1箱あたり6kgほどで、これを3つのハウスに合計2,000箱並べます。田植え準備の中では一番の重労働となります。


例年は東京から4,5人この作業を手伝いに来てくれるのですが、今年は新型コロナウィルスの影響で山形に来ることができず我々だけで頑張っております。



今回のブログでは主に「苗づくり」に関する準備作業(前半)を紹介致しました。


次回のブログでは「田んぼ整備」に関する準備作業(後半)を紹介致します。